HAIRSTYLIST CHAMPIONSHIP ・ジャパンカップ2025(第77回全国理容競技大会)観戦記

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令和7年10月21日(火)、HAIRSTYLIST CHAMPIONSHIP・ジャパンカップ2025が神戸ワールド記念ホールにて、海外からの出場者15名を含む総勢187名の選手が一堂に会し、盛大に開催された。千葉県では武藏均教育統括部長が選手団長を務め、7名の選手で全国の舞台に挑んだ。

開会式前のオープニングセレモニーでは、震災から30年という区切りの年に際し、震災当時の映像と復興の様子が映し出された。兵庫県組合宮城理事長の「多くの先輩たちが繋いできた理容の伝統を誇りに、理容の価値を新たに作り上げ、後世に残していきましょう」という力強い言葉で、第77回全国理容競技大会の決戦の幕が上がった。

 第一回戦、第4部門タウンヘアでは、兵庫県神戸市での開催ということで、〜大震災を越えて〜「波と蒼空(あおぞら)のコンチェルト」と題し、港町・神戸をイメージした波の動きや、リズムなどの表現が求められる競技でメンズ、レディスの2スタイルを35分で作る種目となっている。千葉県では、この部門の出場はなかった。

 第二回戦、第1部門クラシカル・トレンドヘアには、石井誠也選手(中央支部)が出場。
関東甲信越大会のスタイルからさらにブラッシュアップされ、「今を感じさせるデザイン」が求められている仕上がりを見せた。

第三回戦は第2部門と第5部門が同時進行で行われた。
第2部門レディスカット・トレンドスタイルには、島田将斗選手(印旛支部)、鈴木邦仁選手(中央支部)が出場。競技規定である「女性らしさ」をベースとした「消費者ニーズを取り入れた今を感じさせるデザイン及びカット」が施されたスタイルを、両選手ともそれぞれの持つ個性と感性、そして今まで培ってきた技術で華やかで美しい作品を作り上げた。

第5部門アデランス杯・ヘアピースには、伊藤祐二選手(ベイ葛南支部)が出場。
この競技は事前処理やカラー、長さの指定などが多く、それでいてファション性のあるサロンスタイルを求められる競技。ヘアアイロンの巧みな技でデザインを作り、見事な作品に仕上げていた。

第4回戦、第3部門Hair Creation-2025「UNDERSTAND」には、朝倉健太選手、永井景梧選手、髙木諒汰郎選手(3選手とも柏支部)が出場。全部門の中で競技規定が一番多く、
難しい競技。日本人の黒髪を活かしたパーマカラーのバランスを表現するこの競技は、ブロッキングから入り、規定通りのカットを施しセットをするのだが、個々の持つテクニックや
センスで作品が大きく変わる。3選手ともそれぞれの「UNDERSTAND」を存分に作り上げていた。

閉会式では、大森理事長、福岡厚生労働大臣(代理)より祝辞があり、そして表彰式。
連覇を期待された千葉県だったが、結果は各部門入賞には及ばなかった。
しかし、7選手とも千葉県の代表として、全国大会までの強化訓練、公開トレーニングで研鑽を積み、頑張ってきてくれたことを讃えたい。
最後に大会旗が鹿児島県組合に継承され、万歳三唱にて第77回全国理容競技大会が終了した。

増田理事長はじめ太田副理事長、武藏教育統括部長、コーチの先生方、関係者の皆さま、
本当にお疲れ様でした。

 講師会 髙木憲子

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