平成30年年頭所感 次の時代に繋がる組合に
千葉県理容生活衛生同業組合理事長 増田 稔
新年明けましておめでとうございます。理容師法制定70周年、組合創立60周年という記念の年を迎えたばかりでもあります。本年も皆さんと力を合わせ元気で頑張ってまいりましょう。
昨年と一昨年は全国的に災害が目立ちました。被災された地域や被災された方々には衷心よりお見舞い申し上げます。
昨年の第69回全国理容競技大会(和歌山県)には、本県より5名の選手が出場し、結果、第1部門で石原寛太選手が敢闘賞を受賞いたしました。コーチの皆様には感謝と敬意を表します。今年は熊本県です、選手全員表彰台を目指して頑張ってください。
平成29年度の全国理容業界振興論文において女性部長の髙木憲子さんが最優秀賞を受賞されました。県青年部・女性部による9月第2月曜日に行っている理容ボランティア活動の写真が全理連フォトコンテストにおいて最優秀賞を受賞されました。
理事長として3度目の新年を迎えました。平成27年に就任以来、私に課せられた使命は千葉県理容組合の財政の健全化という大きな課題であります。
幸いに平成27年12月に理容会館4階にテナントが入居、平成28年4月からご協力を頂きました県組合費の値上げの実施、理事会開催回数の減、役員旅費規程の改定、理容競技会場の変更、その他多数の経費の削減及び見直し、等々を行った結果、平成28年度の決算は約750万円の黒字で終えることが出来ました。そして、平成29年度も未だ半期決算ではありますが黒字で推移いたしております。課題であります財政赤字から黒字への転換が出来たことを、単年で終わらせてしまう様な事があってはならないと、非常に大きな警戒感を持って臨んでおりましたが、今までより尚一層の経費節減に努めたこと、そして、皆様のご協力を頂きました結果、お蔭様で平成29年度の県組合財政も通年で黒字決算にて終える事が出来そうな状況であります。ありがとうございます。
しかし反面、経費を抑える事ばかり考えていては、組合事業の遂行に支障をきたし、バランスが崩れかねません。組合の運営と事業は、組合員様のご協力と組織内各部で活躍して頂いている担当の皆さんで業務遂行をして頂いております。今後も各支部皆様のご意見を聞きながら県組合の事業推進に努めてまいりますので宜しくお願い致します。
ここ何年か特に教育事業の頑張りが目立っております、理美容の法改正に伴い、今後刈る、洗う、剃るだけではなく、お客様のニーズの変化に応えて「癒し」の中に私達の生き残りと発展があると教えてくれています。男女共シェービングと、それに伴うエステ、ネイル、角質取り、マッサージ等は人気のある関心分野です。受講生の多さには目を見張るものがあります。
勉強の場として職業訓練校(スキルアップサークル)を長年開校いたしておりましたが、受講生の減少により平成30年度より休校となりますが、代わりに県講師会においては受講生が求める講習科目を随時開催して頂き、講習機会の活性化を図ってまいりたいと思っております。
後継者不足等先行き不安の現在ではあります。新しい分野も取り入れることや、自店の特徴を更に生かして行くなどの自助努力が一層望まれます。
「次の世代へ繋がる」を見つめて、皆さん一緒にがんばりましょう。
結びに、本年も皆様方のご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げまして、年頭のご挨拶とさせて頂きます。
組合加盟店では、確かで上質な技術で、清潔を守りながら、お客様に快適・快感・癒しを感じていただける理容サービスの提供が基本です。高齢化社会への対応としては、訪問理容サービスやバリアフリー店舗により福祉理容の実現に努めております。