出張理容時の身分の明確化や組合加入の理容師であることのアピールを目的に、県理容組合館山支部は、理容師ライセンスカードを作成、組合員に配布した。各組合員らは、胸などにカードを提示し、理容業務にあたっている。
高齢化が進むに連れ、理容師が各家庭を訪問して散髪などにあたる出張理容のニーズが高まってきているが、これまで理容師には携帯型の身分証明書がなく、しっかりと利用者に身分を提示、安心してサービスを受けてもらおうと、全国的にカードの導入が進められている。
定期的に衛生面での講習会を受講している組合所属の理容師であることをアピールする狙いもあり、館山市、南房総市、鋸南町の136店が加盟する同支部は、高齢化の進んだ地域でもあることから、身分証明書をつくることになった。
カードは名刺サイズで、免許証番号、氏名と顔写真入り。携帯できるほか、安全ピンなどで服につけ、腰や胸などに常に提示できるようになっている。
同支部では約150人分を作成、各支部組合員に配り、組合員はもちろん、従業員にも提示させるようにしている。
今回のカードの導入を担当した同支部の大野充順さん=館山市館山=は「出張理容時にお客さんに理容師であることを分かってもらうこともあるが、衛生を重視する組合員の証でもある。組合員のクオリティーの高さをアピールするものとしたい」と話していた。
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