千葉県理容生活衛生同業組合

令和2年 年頭所感 次の世代に繋げる組合に

令和2年 年頭所感 次の世代に繋げる組合に
千葉県理容生活衛生同業組合 理事長 増田 稔
明けましておめでとうございます。元号が令和になり初めて迎える正月新年、2020年は「子年」で干支は「庚子」庚は金の陽、子は水の陽で「相生」という関係で互いに相手を強める影響を持ち、行きづまった時に全く別の事から活路を見いだせるという。相性がいいというのはここから来たのでしょうか。子年は可能性のある未来に向って伸びる年だそうです。また今年は2020東京オリンピック・パラリンピックの開催される年でもあり、新しい何かが生まれそうな予感がします。
さて、近年全国的に災害が目立ちます。千葉県においては昨年の9月の台風15号、19号、10月25日の大雨により過去に類のない甚大な災害があり、多くの人達が大変な被害を受けました。被害にあわれた組合員の皆様に心からお見舞いを申し上げますと共に一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。また他県組合、各企業様、関係各位、皆様より暖かいお心遣いを頂いております、ありがとうございます。心から感謝を申し上げます。県組合といたしましても、災害にあわれた皆様には、被害状況の集計が纏まり次第、組合共済を通じて取り組んで参りたいと思っております。また、青年部・女性部の皆さんの被災地へ温かい支援、スピーディーな対応には敬意を表します。

「経営不振は世の中の不景気のせい」と現在まで来てしまいましたが、皆さん、2020子年を機に新しい挑戦を始めてみませんか。規制改革により「理美容の在り方」が変わり、理容の仕事の範囲が広がり売り上げを伸ばすチャンスになりましたが、私をはじめ組合員様がどうしたらいいのか実際は戸惑っている人が大多数だと思います。アウト店、美容へのお客の流れ、少子高齢化、人口減少等による収入の減少、雇用事情、後継者不足、組合員の減少等々、経営悪化のスパイラルに陥り、経営の困窮に頭を痛めておられ、この状況を解決するには、議論を重ね組合員が生き残る為に、どこに向かって進めばいいのかを見い出し、討論して行きたいと思います。
私は「個店の売り上げを伸ばし、個店を強くすること」が、解決の道標であると考えます。
個店の売り上げを上げるには、料金(価格設定)のことにも注目して行きましょう。生活衛生同業組合16業種の中で、自店の営業売り上げの1番低いのが理容業です。全理連の営業支援(バーバーフェードスタイル、アイロンパーマ等々)の取り入れ、理容技術で美容に流れたメンズを引き戻す。今までの「刈る、洗う、剃る」から一歩踏み出し、女性のお客様、シェービングエステ、ヘッドスパ等々を取り入れ、旧態依然の営業体制から脱却し、ニーズの多様化に応え、これからは時代の変化に対応してまいりましょう。暗中模索の中ひと筋の打開策を見つけ、試みましょう。
業界の人材不足については労働環境の改善の必要性、他の業種に比べ雇用条件が低いので、一般社会と同様な雇用条件にしていかなければなりません。そして国の働き方改革を指導される中、まずは雇用者と既存従業員と就職希望者との人間関係の事でストレスの無い職場を用意しましょう。
県組合も既に半期を経過し、今期も黒字で推移出来そうであります。皆様の深いご理解とご協力に感謝を申し上げます。引き続きよろしくお願い致します。
さて、近頃は、組合を脱退される方が減っているように思われます。大変喜ばしいことであります。しかしながら、直近の稟議書を見ましたら入院された方が大変多くいらっしゃいました。平均年齢も高くなってきております、皆様どうぞお身体には充分ご留意してお過ごしください。
全国理容競技大会(静岡県)に於いてはジュニア部門優勝:朝倉健太選手、世界大会種目1部準優勝:菅原隆選手、第一部門4位:石原寛太選手、第二部門5位:中谷綜汰選手以下、8名の選手が出場致しました。次回の島根県大会にも出場選手の頑張りに期待します。
他にも理容フェスティバル・理容師文化展、ボウリング大会、野球大会、ソフトボール大会、フットサル大会、ゴルフ大会、ブロック会議、旅行等を通じて交流を図って頂いております。楽しんでいる皆さんを、私は笑顔で見させて頂き、こうした組合員同士の繋がりが、これからの時代の組合運営には非常に大切な事と心から思っております。
終わりに、私をはじめ役員一同、関係諸官庁との連絡を取りながら、県組合活動にしっかり取り組むことを、新年を迎え改めて心に誓い、『次の世代に繋げる組合に』を掲げ邁進することをお誓い申し上げまして、年頭の挨拶とさせていただきます。