千葉県理容生活衛生同業組合

「訪問福祉理容」レポート

「訪問福祉理容」レポート

平成29年10月30日(月)午後2時より、千葉県理容会館5階大会議室において
大桃祐一全理連中央講師(東京都)をお招きして、29年度組合講習「訪問福祉理容」が
行われました。

受講生94名が参加し満員の会場では、超高齢化社会を迎えた我が国の訪問福祉理容に対する需要が益々増大している現状を踏まえ、地域に根差した組合員店が高齢者の要望に応えられるように実践的なマニュアルを基に、大桃講師の現場で得られた経験談や、実際に行われている施術方法を教えていただき、熱気あふれる講習となりました。

最初に高齢化の現状を伝えていただき、訪問福祉理容の需要の大きさを知り、施術における消毒の重要さ、準備する器具の具体的な使用方法、ドライシャンプーの仕方、寝たきりの方の携帯シャワーを使ったシャンプーの仕方、車椅子でのカットの仕方、寝たきりの方のカットの仕方を実際に見せていただきました。

失敗談としてある施設で女性入居者の髪が短く刈られている姿が男か女か分からないと指摘された経験から、「女性のカットは短さも大事だが女性らしい丸みのあるフォルムを意識してください。」との言葉から、理容師としてのプロ意識の重要性を感じました。

最後に「訪問福祉理容」を行うにあたり、【やってあげてる】という意識を捨てて、
仕事として【やらせていただく】という意識が大事であり、ボランティアではなく、
【仕事としての訪問福祉理容】として、休みの日限定ではなく、営業時間内の仕事として料金体制の構築、お店にご来店いただくお客様との信頼関係の構築の重要性を教えていただき、熱気あふれる講習は閉会いたしました。